2024/1/5
カテゴリー:カレンダーの豆知識
「今週の週番号を知りたい」
「週番号はどうやって計算すればいい?」日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、お仕事などで海外とのやり取りが多い方は、週番号(ウィークナンバー)を使用されることがあるはずです。
ただ、日本のカレンダーには週番号が記載されていないことが多いので、週番号を知りたい時に不便ですよね。
週番号を今すぐ知りたい方、週番号の計算方法を知りたい方のために、この記事では次の点について解説します。
・週番号の方式について(週番号とは)
・2024年の週番号
・エクセルで週番号を計算する方法
・Outlookのカレンダーに週番号を表示させる方法
記事をお読みいただければ今週の週番号が分かるだけでなく、週番号の計算方法も分かります。
週番号の計算方法は方式によって異なるため、理解していないとトラブルになることも。
(お仕事で週番号を使われる方は特に注意が必要です。)
また、エクセルやOutlookカレンダーで週番号を確認する方法も分かるので、いちいちネットで検索する必要がなくなりますよ。
あなたが週番号について理解するために、この記事がお役に立つことを願っております。
週番号(ウィークナンバー)とは、1年の始まりから終わりまでの各週に振られた番号のことです。
今が1年の内で何週目に当たるのか確認するための番号で、週番号が記載された以下のようなカレンダー(「ウィークカレンダー」「カレンダーウィーク」「週カレンダー」と呼ばれます)も販売されています。
なお、週番号にはアメリカ式・ヨーロッパ式・イスラム式と3つの方式があり、それぞれ週番号の数え方が違います。
まずは3つの方式について詳しく見ていきましょう。
週番号の方式による違いとは、簡単に言うと「何を基準に1年の1週目とするか」の違いです。
1週目の数え方が方式によって違うので、同じ週番号でも指定している日付に差が出ます。
また、方式によって「カレンダー上で何曜日を1週間の始まりとするか」という点にも差があるため、各方式の違いをしっかり理解しておきましょう。
アメリカ式 | ・1週間の始まりは日曜日 ・1/1を含む週を第1週(ウィークナンバー1)とする |
ヨーロッパ式 | ・1週間の始まりは月曜日 ・1年の最初の木曜日を含む週、もしくは1/4を含む週を第1週(ウィークナンバー1)とする |
イスラム式 | ・1週間の始まりは土曜日 ・1年の最初の金曜日を含む週を第1週(ウィークナンバー1)とする |
国によって採用している週番号の方式は違います。
「アメリカ式」という呼び名でも、採用している国はアメリカだけではありません。(日本もアメリカ式を採用しています。)
どの国がどの方式を採用しているのか、以下の表にまとめました。
アメリカ式 | アメリカ、カナダ、日本、中国、韓国、台湾、香港、ベトナム、フィリピン、スリランカ、オーストラリア、南アフリカ、イスラエル、ブラジル・アルゼンチンなど南米諸国 |
ヨーロッパ式 | イギリス・イタリア・フランス・ドイツ・スペイン・ロシア・ノルウェイー・ルーマニア・トルコなど欧州諸国、タイ・インドネシア・インド・バングラデシュなど東南アジア諸国、ニュージーランド、メキシコ、キューバ、チュニジア |
イスラム式 | 中東諸国、イスラム諸国 |
なお、上記の表を見ると分かるように、同じ地域でも採用している方式が違うケースがあります。
また、アメリカ式の国でもヨーロッパ式を採用する企業があるように、「この国は必ずこの方式を採用している」というわけではありません。
特に、中東やイスラム諸国は週末が木・金の国もあれば、金・土を週末とする国もありますし、伝統的なヒジュラ暦(宗教的な暦)を採用する国もあるため、必ずイスラム方式を採用しているとは考えない方が良いでしょう。
上記の表はあくまで目安としてご活用ください。
お仕事で海外とやり取りされる方の場合、週番号をめぐってトラブルになることが稀にあります。
というのも、先に解説したように方式によっては同じ週番号でも指定する日付が違うからです。
トラブルを避けるために、次の対処法をおすすめします。
方式の確認だけで不安な方は、日付も一緒に伝えましょう。
例えば、週番号35を伝える時は「Week35」「WK35」「KW35」「WN35」(Week Number 35)「CW35」(Calender Week 35)などと省略して伝えますが、「WN 35 (Aug 23rd ~ Aug 29 th)」のように日付も併せて明記しておけば間違いがありません。
「アメリカの会社だからアメリカ方式だろう」と思い込んでやり取りするのではなく、上記のような配慮が必要です。
2024年週番号の早見表をご用意しました。
週番号の確認にご活用ください。
2024年のアメリカ式週番号は以下の通りです。
2024年のヨーロッパ式週番号は以下の通りです。
2024年のイスラム式週番号は以下の通りです。
エクセル(excel2010以降)でカレンダーを作成して週番号を表示させるには、WEEKNUM関数を使いましょう。
WEEKNUM関数とは、シリアル値(セルに入力したデータ)で指定した日付がその年の1月1日から数えて何週目に当たるかを求める関数です。
■WEEKNUM関数の入力方法
=WEEKNUM(シリアル値,週の基準)
※英語は大文字でも小文字でもOKです。
■週の基準の割り振り
1(省略も可) | 日曜日 |
2 | 月曜日 |
11 | 月曜日 |
12 | 火曜日 |
13 | 水曜日 |
14 | 木曜日 |
15 | 金曜日 |
16 | 土曜日 |
17 | 日曜日 |
21 | 月曜日 |
例えば、セルA2の週番号(アメリカ方式)をセルB2に表示させたい場合、入力する数式は以下のようになります。
※ヨーロッパ式の場合は「=WEEKNUM(A2,2)」、イスラム式の場合は「=WEEKNUM(A2,16)」
数式を入力して「Enter」キーを押し、B列に関数をコピーすると以下のように週番号が表示されます。
Outlookのカレンダーに週番号を表示させるには、以下の手順で設定してください。
※画像はOutlook2016で設定した際の手順です。
①上部メニューから「ファイル」を選択
②「オプション」を選択
③「予定表」を選択
④画面を下にスクロールして「月のビューとカレンダーナビゲーターに週番号を表示する」にチェックを入れ「OK」を選択
⑤上部メニューから「予定表画面」を選択
⑥カレンダーの左端に週番号が表示されます
1年の始まりから終わりまで、各週に振られた番号を週番号(ウィークナンバー)と言います。
週番号にはアメリカ式・ヨーロッパ式・イスラム式と3つの方式があり、それぞれ週番号の計算方法が違うため注意が必要です。
週の始まりを何曜日とするかにも差があるため、週番号を使ったやり取りをする際は先方が何方式を使用しているか確認しましょう。
エクセルで週番号を表示させる場合、WEEKNUM関数を使うと簡単です。
また、Outlookのカレンダーにも週番号を表示させられます。
記事の内容を参考に、あなたが確認しやすい方法で週番号を管理してください。