2024/10/3
カテゴリー:カイロの豆知識・お役立ち情報
冬の必需品ともいえるカイロですが、その正しい捨て方をご存知ですか?
当記事ではカイロを捨てる時の分別方法や注意点、未使用品の処分方法について解説します。
使用済みカイロの再利用法もご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
使い捨てカイロを捨てる際、分別について全国共通の決まりはありません。
分別ルールは自治体ごとに定められているので、居住地域のルールに従って分別しましょう。
カイロのパッケージにも、「使用後は市区町村の区分に従って捨ててください」と書かれています。
自治体の分別ルールについては、市町村のホームページやごみ収集カレンダーなどで確認してください。
たとえば、東京23区では下の表のように「不燃ごみ」とする自治体がほとんどです。
関西の自治体を例に見ると、大阪市、京都市、奈良市は燃えるごみ、神戸市は燃えないごみとしています。
【東京23区の例】
自治体によって分別が異なるのは、カイロの中身に金属の鉄粉が含まれるからです。
自治体が使っている焼却設備の性能もふまえ、燃えるごみか燃えないごみかの判断がされているのでしょう。
分別ルールに従ってカイロを捨てる時の注意点を、使用済みの場合と未使用の場合で解説します。
なお、カイロの中身は取り出さず、不織布の袋のまま捨てましょう。
使用済みのカイロは熱が冷めてから捨てます。
完全に冷めていない状態のカイロと他の可燃物が混ざると、火事になる恐れがあるためです。
カイロの最高温度は60℃前後で、メーカーなどによるとカイロを温かいまま捨てても問題はないとされていますが、ごみ回収業者側は必ず冷め切ってから捨てるよう推奨しています。
発熱が長く続いたり、他のごみと混ざった時の安全性を考慮し、念のため冷めてからごみ袋に入れましょう。
■参考ページ:【カイロ】温かいまま捨てても問題ありませんか? | お客様相談室 | 製品サイト | エステー株式会社
■参考ページ:意外と簡単!カイロの捨て方。どうやって処分すればいいのか徹底解説 | 【公式】関西クリーンサービス
未使用のまま有効期限切れになったカイロはそのまま捨てず、開封して発熱させ、冷ましてから捨てます。
開封せずに捨てると、袋が破れて思いがけず発熱し、火災につながる恐れがあるためです。
外袋はカイロと分け、自治体のルールに従ってプラスチックごみなどに分別して捨ててください。
最後に、カイロの捨て方に関連してよくある疑問にお答えします。
有効期限が切れたからといって使えないわけではありません。
使い捨てカイロの有効期限は一般的に製造日から2~5年に設定されています。
カイロの有効期限とは、パッケージに表示された持続時間や温度を保証するものです。
メーカーによると、有効期限が切れると少しずつ品質は落ちていき、表示よりも温度が低くなったり、持続時間が短くなったりする可能性があるそうです。
期限が切れたカイロを活用したいなら、なるべく早く、発熱の状態などを確認しながら使ってみましょう。
■参考ページ:エステーお客様相談室「期限が切れたカイロは使用できませんか?」
あります。
使い終えたカイロは、中身の成分の性質を活かしてクローゼットや靴箱などの除湿剤や消臭剤として再利用が可能です。
中身の塩化ナトリウムを除去してから土に混ぜれば、土壌改良剤にもなります。
また、下記商品のように塩類として塩化カリウムが使われている場合は、中身を土に還して問題ありません。
塩化カリウムは自然界に広く存在する化合物で、植物の栄養素になるだけでなく、土壌の水分に溶解して自然に拡散していきます。
カイロの中身や仕組み、再利用の方法について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
参考記事:カイロの中身は何?各成分の役割と発熱の仕組み・再利用方法