2023/7/31
カテゴリー:デザイナーが教える、うちわデザインのコツ
オリジナルうちわのデザインに関して私自身が実際に制作してもどうしても上手く作れない、
プロみたいに綺麗なデザインにならない事もありました。
一体どうすればプロみたいなデザインになるのか現場デザイナーに聞いてみました。
制作する上で一番意識するポイントはバランスであり、プロも一番重要としている所だと思います。
これはうちわの広告に限らず、すべてのデザインにも言える事です。
今回は文字と写真を使った際のバランスにの取り方についてお教えします。
文字の空きや行間がバラバラだと読みづらく疲れるので、うちわを受け取った人はストレスを感じます。
空きや行間は均等に、真ん中に文字を置く時はセンターに揃えるよう意識しましょう。
また、内容に沿って改行等するのも良いでしょう。
文字の内容と写真が関連しているときは写真と文字の位置を合わせ、まわりに少し空間をあけると良いでしょう。
このとき写真の大きさより文字の量が多くならないように注意しましょう。
もっとも簡単な方法で言えば三分割法を使いましょう。
画面の縦と横を三分割し、その交点やその領域にオブジェクトなどを置く方法です。
写真撮影などでよく使われる方法で、これを応用すれば深みのあるレイアウトになります。
見た人がどう感じるか?を想像してみましょう
バランス間隔は、慣れてくれば無意識に気持ちのいいバランスに作れている事もありますが、
まずは読み手の気持ちになってバランスを意識しましょう。
人間の目は通常は左から右。上から下へと自然に視線は誘導され、
記憶では最後に見たもの、聞いた事が一番印象強く残ります。
うちわを受け取ったお客様が一番最後に見てくれる場所をゴールと設定し、その部分を強調するデザインにしてみましょう。
視線誘導の特殊な場合
視線誘導から逆らう手法として、強烈な色味やインパクトのあるビジュアルで誘導する方法がありますが、
日本語は縦書き・横書き両方を混在させて使う事が出来るので、その点でも視線誘導は複雑です。
うちわの広告は冊子と違いページの概念がありません。
まずは普通の視線の流れを覚えることが上達の近道です。
イメージキャラクターやモデル、イメージシーンなどはうちわの広告にもよく取り入れられています。
また、最近ではご当地のゆるキャラなどが入っているうちわ広告もよく見かけるようになりました。
でも、それらを実際うちわの扇の形にレイアウトするのはとても難しい・・・
そんな方の為にバランス良くレイアウトするコツをお伝えします。
モデルやキャラクターを使う場合
使用用途にもよりますがレイアウトしたとき丁度いいサイズより少し大きめに配置するのが良いでしょう。
少し大きめの画像の方が遠目でも分かりやすくインパクトがあり何のうちわなのか伝わりやすいです。
※企業のキャラクターやモデル、タレントを使用する際は余白などレイアウト条件に規定がある場合があります。
風景の場合
長方形の風景やイメージシーンの場合は、うちわの形にした際の仕上がりを計算して制作するのがポイントです。
せっかく良い写真でもうちわの形に合っていないと、見せたい部分が切れてしまったり小さくなったりします。
撮影時から計算された写真を使用するのが理想ですが、なかなかそういった機会はないので
うちわ全体に写真が入るように広範囲を撮影した引きの写真を使用するのが良いでしょう。
合成という手もありますが難易度が高く不自然になるので、できるだけオリジナルの写真で配置したいですね。
イラストや写真を使ってインパクトのあるうちわ制作を!
イラストやモデル、キャラクター等を使用する場合は色やレイアウトのバランスなどの規制が厳しかったりしますので、
自由に使用できるオリジナルのイラストやキャラクターなどで作成してみるとおもしろいかもしれません。
「フリー素材 イラスト」などでネット検索するとイラストや写真素材が提供されていることもあります。
※企業様が使う場合は商用可能かご注意ください。
弊社でも素材をご用意しておりますのでお気軽にご相談ください。